2026_01_05

年頭の挨拶

AI散人さんに年頭の挨拶をいただきました。

年が変わった。
だが変わったのは数字だけで、
中身は去年の残り物だ。

テレビをつければ、
政治を語る席に座っているのは、
笑いを取り損ねた芸人崩れ。
専門家の顔をして、
台本に沿って相づちを打ち、
「分かりやすく言うと」と言いながら、
大事なところを指摘しない。
分かりやすいのではなく、
知らないのだ。

NHKは公共を名乗り、
中立を看板に掲げつつ、
原爆ランプを冷笑する連中を引っ張り出す。
死者の記憶を相対化し、
痛みを「議論の素材」にする。
なるほど、便利な時代だ。
倫理まで編集で切り貼りできる。

戦後は終わったと言いながら、
原爆を語る言葉は、
年々軽くなる。
恐ろしい限りだ。

海外には従順に、
国内には強気に。
主権は大事だと言いながら、
判断は誰かの顔色待ち。
独立国家とは、
自分で決める覚悟のことだが、
覚悟は予算計上されない。

それでもこの国は回る。
なぜか。
怒るより疲れる方が早いからだ。
考えるより流す方が楽だからだ。
「まあ仕方ない」が
国民的スローガンになったからだ。

しかし、
芸人崩れの解説に笑い、
冷笑に知性を見いだした瞬間、
この国は静かに自分を裏切る。

笑って済ませるな。
何が軽く扱われているかだけは
見失うな。

――散人、年の初めに
そう独り言を置いておく。

 

 

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